Art

鑑賞の記録と相互作用の循環

《めぐる種 / Circulating Seeds》

白い机の上に2台のディスプレイと卓上装置が並ぶ《めぐる種》の設置風景。左のディスプレイに青紫の種曼荼羅、右に種の台帳が表示され、手前にサーマルプリンタとスタックチャンが置かれている
《めぐる種 / Circulating Seeds》設置風景(作品キャプション付き)東京大学工学部2号館2階展示室、2026年

作品コンセプト

《めぐる種》は、鑑賞者の接近、滞在、声、影、動きといった一時的なふるまいを、個人を特定しない匿名の「種」として記録し、3Dの種曼荼羅、台帳、QRコード付きの種カードへと変換するインタラクティブ・インスタレーションである。

鑑賞者がセンサーの前に立ち、動いたり、声を出したり、影を作ったりすると、その場の変化がSeedとして生成される。Seedは曼荼羅上で光り、台帳に記録され、退席時にはサーマルプリンタから「種カード」として発行される。カードのQRコードからは、自分の行動から生まれた種の記録にアクセスでき、再来訪時にはその種を作品へ戻すこともできる。

本作は、通常は記録されずに消えてしまう小さな関与や偶然の重なりを、評価やランキングではなく、未来に意味を持つかもしれない「種」として残す試みである。

技術構成

ディスプレイ ×2、卓上装置

  • Web アプリケーション
  • mini PC
  • Raspberry Pi
  • 距離センサ
  • マイク内蔵カメラ
  • サーマルプリンタ
  • スタックチャン

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